日本ネット経済新聞6/13日号に掲載されました。
アンシンサービス24/住設EC、20%の増収/地域・商材別に80サイト展開
2013年6月13日版 8面 ランキング No.03
小林忠文社長
愛知県を中心に住宅設備のECを展開しているアンシンサービス24(本社愛知県、小林忠文社長)に注目が集まっている。商材と販売地域を限定した約80種類のECサイトを運営。12年には営業エリアを関東にも広げ、3期目となる13年4月期の売上高は前期比20%増の1億5000万円に拡大した。
関東と東海、関西を中心に、ガス給湯器や蛇口、トイレ、ビルトイン食洗機などを販売している。「名古屋 給湯器.com」「名古屋 食器洗い機.net」といった商材と地域を絞ったECサイトを制作。消費者が商材名と居住地域を組み合わせて検索した場合、いずれかのサイトが検索結果の上位に表示される。
フリーダイヤルとウェブフォームで見積もり依頼を受け、電話で営業した後、現地調査に訪問する。小林社長を含め10人の営業担当者は工事も兼務。現地調査から施工、アフターフォローまでワンストップで行う。
顧客との長期的な付き合いを重視し、営業担当者には「無理に売らないこと」を徹底。営業成績を無理に上げようとする社員を排除するため、社員の前職は電気工事業や室内清掃業など、営業経験のない人材を中心に採用している。
対面営業を重視しており、蛇口交換など少額で工事が不要な案件でも訪問する。顧客と信頼関係を構築し、リピーターを増やすためだ。
施工事例を紹介するブログを社員が頻繁に更新することでSEO対策を強化。工事内容を紹介する動画に小林社長が出演するなど、社員を露出することで消費者に安心感を与えている。
12年10月には横浜支店を開設するなど営業エリアを拡大。フランチャイズチェーン(FC)は前期末時点で大阪と愛知で2社が加盟している。
FC展開で営業拡大
14年4月期からキッチンやバスルームなど大型のリフォームを開始した。既存客から受注しているほか、リフォームのECサイトを開設して新規顧客を開拓している。
営業エリアを広げるためFC加盟店も増やす計画。直営サイトで培った集客ノウハウを加盟店に提供して水平展開する。集客のノウハウが確立しているため、加盟するのは「リフォームの未経験者が多い」(小林社長)と言う。4月には神奈川県で新たに1社が加盟した。
支店とFC加盟店を増やすことで、「『アンシンサービス24』のロゴマークを記載した社用車を全国で走らせたい」(同)と意欲を示している。